ひまつぶしにMTGでも…

主にMTGアリーナ(https://mtg-jp.com/mtgarena/)について話します

MTGのドル賞金の受け取り方 その2外国送金

めちゃくちゃ放置していたけどMTGのドル賞金の受け取り方その2外国送金を書こうと思う。

その1源泉徴収とか確定申告とかはこちら
alphabate.hateblo.jp

昨年自分は運良くMTGの大会で$2,500をゲット、源泉徴収後の$1,750を送金した。

送金先はソニー銀行の外貨預金口座。$20を引かれた$1730が入金された。
これをMTGAの課金用にドルのまま持っている。

賞金の送金方法

賞金の送金方法は、その後の使い方を含めて大きく3つに分かれると思う

1.アカウントのドルを日本円口座に円転して送金
一番簡単だが為替手数料が高いように思える。受取口座は基本どの銀行でも行けるはず。ただし受取時にも手数料がかかる可能性があり、銀行によって金額が変わってくる。

2.ドルのまま外貨預金口座に送金、その後円に変える
上より手間かかるが、ウィザーズの送金時のレートではなく、着金後の銀行のレートでドルを円に変えることになる。
特に新興のネット銀行は為替手数料が安いところが多いので、1より手数料を抑えられる可能性がある。
銀行によって外貨預金口座(ドル)の開設などが必要。賞金は6ヶ月放置しても大丈夫なようなので、賞金をゲットしてから口座開設しても間に合った。
ちなみに口座開設で自動的に外貨預金口座も開設されるところもあるようだ。(実際自分のSBI新生銀行は特に手続きした記憶がないが、外貨預金口座があった)
www.sbishinseibank.co.jp

外貨預金のお取引方法
SBI新生銀行の外貨預金は、総合口座パワーフレックスをお持ちであれば、特別な手続きをすることなく、いつでもすぐにお取引を始めることができます。

3.ドルのままドル建て預金口座に送金、ドルのまま使う
2と同じく外貨預金口座に送金し、そのままドルで持つ。海外旅行や海外の通販サイトなどでドルを使うときに使用する。
ただし銀行や口座の種類と利用したいドル取引によってはうまく使えないケースがあるかもしれない。
自分がソニー銀行を選んだのは、デビットカードで外貨預金口座のドルを使った支払いができたためだが、通常のクレジットカードの引き落とし口座に外貨預金口座を指定できるかは不明。
自分の目的の取引ができるかしっかり調べて、万一使えないときにも円に替える為替手数料が安い銀行にしておくのが良いと思う。

もう少し具体的な送金手数料と為替手数料の傾向

大会終了後、ウィザーズからアカウント開設のメールが来て、そこの指示に従って住所等の情報を入力することで送金等が可能になる。
なおアメリカで口座を持っているともっと受取が簡単だったり、手数料を抑えられるかもしれない。

ドルをアメリカから日本に送金する場合は手数料がかかる
・仕向送金手数料:送金するときにかかる手数料。
・被仕向送金手数料:国内振込と違い、受取り銀行側でも手数料がかかる。
・為替手数料:ドルを円に替えるときにかかる手数料

仕向送金手数料はウィザーズのアカウントから送金する時点で必ずかかると思われる。
ドルのまま送金する場合と円に替えて送金する場合とで手数料が違い、
23年1月時点の送金手数料は円の方が安かったが、円に替えるときの為替レートがかなり不利(=為替手数料が高額)で結果的にトータルの手数料が高かった印象。
円に替えるのはもっと為替手数料が安い銀行にしようとドルでの送金を考えた。

被仕向送金手数料は送り先の銀行によって違う。
分かる範囲ではソニー銀行が無条件で手数料無料だった。
moneykit.net

あとは口座残高500万円以上や5万通貨以上のみなどの条件ありでSBI新生銀行住信SBIネット銀行が無料だったりする。

メガバンクなどは受取に1500~2500円程度の被仕向送金手数料に加えて、外貨建で同一通貨に入金する場合はリフティングチャージという手数料が2500円程度発生するようだ。…高すぎないか?
www.bk.mufg.jp

銀行の手数料が高すぎるので、資金決済業者を使うケースもけっこうあるらしい。

とまぁこんな感じの手数料がかかるみたいなので、自分の知識・手間・ドルを使う予定があるかなどを加味してどの送金方法が良いか検討してみてください。

MTGのドル賞金の受け取り方 その1 源泉徴収とか確定申告とか

23/8/6 海外送金関連と送金先の銀行についての記事を書いた。
alphabate.hateblo.jp

前にも書いたけど、幸運なことに2022年はアリーナチャンピオンシップという大会に出場できた。

alphabate.hateblo.jp

この大会は参加者全員に賞金が出る。私は$2,500をゲットできた。
そんでこれが賞金受け取ってから送金までの明細。

見てもらうとわかるんだけど、源泉徴収として30%が賞金から引かれている。
さらに送金は国をまたぐ形。国内の円送金とは勝手が違ってくる。

源泉徴収30%って高くない? 外国送金ってどんな手数料かかるの?
などなどわからないことがたくさん。
一応自分なりに調べて納得できたが、かなり手間がかかった。
なので今後同じような状況になる人のためにメモを残しておきたい。

ちなみに私は税理士の資格等はない。
またMTGは趣味でやっていて個人事業としてやっているわけでもない。
なので不正確だったり特定のケースしかカバーできていない説明の可能性があり、現時点の知識なので2023年以降の状況には合わない可能性があることを念頭において読んでほしい。

本当に賞金は30%源泉徴収されてしまうのか? テキスト内容を念のため確認したい

まず気になるのは30%の源泉徴収。そんなに取られてしまうのだろうか。

そのことを調べる前に、まずは源泉徴収とはなにか確認しておきたい。
これは日本の国税庁のHPの説明だけど、他の国でも大きくは違わないはずだ。
www.nta.go.jp

第1 源泉徴収制度について
Ⅰ 源泉徴収制度の意義 所得税は、所得者自身が、その年の所得金額とこれに対する税額を計算し、これらを自主的に申告して納付する、いわゆる「申告納税制度」が建前とされていますが、これと併せて特定の所得については、その所得の支払の際に支払者が所得税を徴収して納付する源泉徴収制度が採用されています。

通常自分が申告して納付する所得税を、支払者が徴収して納付しているのが源泉税である。
なるほど、じゃあ30%源泉徴収されることは確定、税金についてはそれで終わりだね。…とはならない。
日本の居住者の所得への課税は下記のようになっている。
www.nta.go.jp

居住者の課税所得の範囲
居住者とは、日本国内に住所があるかまたは現在まで引き続いて1年以上居所がある個人をいいます。
なお、居住者は、「非永住者以外の居住者」と「非永住者」に分かれます。

(1)非永住者以外の居住者

非永住者以外の居住者は、所得が生じた場所が日本国の内外を問わず、そのすべての所得に対して課税されます。一般的にはほとんどこのケースに該当します。

日本居住者は日本以外の国の所得も日本で課税されるのだ。

私が賞金を獲得したアリーナチャンピオンシップはアメリカ開催として扱われる。
WoCが源泉徴収し、納付しているのはアメリカ。
アメリカの税法上、アメリカの非居住者でもアメリカ国内の所得は源泉徴収するルールらしい*1
それとは別に日本で所得税を申告(確定申告)し、納税しないといけない。

…は? 源泉税30%取られた上に日本でも税金取られるのかよ!?

というのはおかしいから、どうにかするのが租税条約というものらしい。
今回関連するところだけでいうと、日本とアメリカは租税条約を結んでおり、
アメリカの源泉徴収と日本の確定申告両方での課税を回避できるらしい。

実際に根拠になりそうなのはこの辺。

www.mof.go.jp

所得に対する租税に関する二重課税の回避及び脱税の防止のための日本国政府アメリカ合衆国政府との間の条約
https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/international/tax_convention/USA_ST_jp.pdf

第二十一条1 一方の締約国の居住者が受益者である所得(源泉地を問わない。)で前各条に規定がないもの(以下40「その他の所得」という。)に対しては、当該一方の締約国においてのみ租税を課することができる。

そんでアメリカで公認会計士の資格を持っているの記事でもこんなのを見つけた。
juscpafy-tax.net

事前に 租税条約の適用を受ける資格を有する証明書(Form W-8)をアメリカの源泉徴収義務者に提出することで源泉徴収税が減免、免除されます。

juscpafy-tax.net

アメリカで源泉徴収の対象となるFDAP所得
日本国籍アメリカ非居住者(個人)と非居住法人が源泉徴収の対象となる所得に定期定額所得(FDAP:Fixed, Determinable, Annual, or Periodical所得)があります。

FDAP所得とは、不動産または動産の売却から得られる利益、非課税の地方債の利子や適格奨学金収入などを除く以下の収入です。

不動産の賃貸料等の不動産収入(Real property income, such as rents)
配当(Dividends)
利息(Interest)
年金(Pensions and annuities)
扶養手当(Alimony)
ロイヤルティー(Royalties)
奨学金フェローシップ助成金(Scholarships and fellowship grants)
その他の助成金、賞品、賞(Other grants, prizes and awards)
個人的サービスの報酬(Compensation for personal services)

源泉徴収税の免除 W-8BEN
米国で源泉徴収税の免除を受けるためにはあらかじめ租税条約の適用の手続きをすることです。
FDAP所得の支払いを受ける前に、FATCA 法に基づき源泉徴収義務者(米国側)に租税条約の軽減免税の適用を受ける者の証明書(個人用「Form W-8BEN」 / 法人用 「Form W-8BEN-E」)を提出します。

アメリカ確定申告で還付請求による払い戻し
税金が差し引かれた所得の確定申告をアメリカ内国歳入庁(IRS)と各州へ提出し還付請求により払い戻しを受けます。

ごちゃごちゃと貼ったけど、源泉徴収は予め租税条約適用手続きとして個人用「Form W-8BEN」を提出してすればされないし、源泉徴収されたときはアメリカで確定申告をすれば還付される、ということらしい。

WoCのサイトでも賞金に関するQ&Aなどを探していくと関係ありそうなものを見つけた。

Event Prize Support
https://magic-support.wizards.com/hc/en-us/articles/360000207923-Event-Prize-Support

I have an ITIN number and shouldn’t have taxes withheld – what do I do now?

Please email us directly at premierplay@wizards.com and attach:

A copy of your letter from the United States Treasury with your ITIN number on it
An updated W8-BEN (which you can download from the IRS website).
Make sure to fill out Part I (Your ITIN number goes in line 5).
Fill out line 9 in Part II.
Sign the bottom.
Once we receive this email, we will send it over to Hasbro Accounting for their approval. As soon as we get approval from them to no longer withhold taxes from your US prize winnings, we will let you know.

私はITIN番号を持っており、源泉徴収の対象ではないはずです。どうすればよいですか?

premierplay@wizards.comまで直接メールでお問い合わせいただき、以下を添付してください。

1.ITIN番号が記載された米国財務省からの書類のコピー
2.最新のW8-BEN(IRSのウェブサイトからダウンロードできます)。
 1.必ずパートIに記入してください(お客様のITIN番号は5行目にあります)。
 2.パートIIの9行目に記入してください。
 3.書類の下に署名してください。

弊社はこのメールを受け取り次第、Hasbroの経理部門に送信して承認を求めます。お客様の米国の賞金から税金を源泉徴収しない旨の承認が得られ次第、お知らせします。

源泉徴収されるべきでないときは、W8-BENにITIN番号を記載して、ITIN番号書いてあるアメリ財務省のレターと一緒にメールで送れとのことだ。

ITIN番号っていうのはアメリカの納税用番号の一種らしい。
jp.usembassy.gov

ソーシャル・ セキュリティー・ナンバー(社会保障番号、SSN)は、米国籍の方及び米国の永住権を持つ方(グリーンカード保持者)、米国籍以外の方で米国内で働く許可を得た方、あるいは米国連邦年金受給のために社会保障番号が必要な方のみが取得できます。

ソーシャル・セキュリティー・ナンバーを取得する資格のない方には、納税申告用として米国の税務当局である内国歳入庁IRSにより個人用納税者番号(ITIN)が発行されます。

こいつを手に入れるには申請書Wー7という申請書を記入して、身分証明書などをIRSに送ることになるらしい。
さらに調べて行くとどうやら大使館で認証してもらったパスポートしか身分証明として認められない、そもそも確定申告などの理由がないとITIN番号は発行してもらえない、など制限があるっぽいがどこまで自分の理解が正しいかわからない。

自分はパスポートを持っていないので取得に結構な金額がかかり、それで還付申請がうまく通らなかったら払い損のリスクがある。
なお還付のタイムリミットは賞金をもらった翌年4/15までの確定申告か、そこからさらに3年の修正申告可能な期間になるようだ。

なのでひとまずこの辺でギブアップ。猶予期間でもう少し調べて手続きに確信を持てるようになったら申請するか、税理士に依頼するかしたい。

ちなみに還付は外国小切手が送られてくるらしいが、外国小切手を日本国内で換金できるのは現在口座維持に手数料がかかるSMBC信託銀行プレスティアだけらしい。全てにおいてめんどくさい。

まとめ:ドル賞金のもらいかた

源泉徴収されないルート:賞金をもらう3ヶ月前くらいから準備?
1.パスポートを用意
2.アメリカ大使館で認証
3.申請書W−7と認証パスポート(+ITIN番号が必要な理由の証明書類?)でアメリカIRSからITIN番号を発行(要7週間)
4.ウィザーズにITIN番号記載のW8-BEN等を提出
https://magic-support.wizards.com/hc/en-us/articles/360000207923-Event-Prize-Support

源泉徴収を還付ルート:賞金受取の翌年4/15までアメリカに確定申告(またはその後3年以内に修正申告)
1.パスポートを用意
2.アメリカ大使館で認証
3.申請書W−7と認証パスポート(+ITIN番号が必要な理由の証明書類?)でアメリカIRSからITIN番号を発行。なお4と合わせて申請可能との説あり(ITIN番号が必要な理由が4の書類なのでセットで申請が現在の正規ルートだとして違和感ない)
4.アメリカの確定申告。あまり調べていないがForm 1040NR(米国非居住者用の所得税申告書)及びForm 8833(日米租税条約による恩典を適用する場合の情報開示)、Form 1042-S(米国非居住者用の支払調書)あたりの提出が必要らしい
fukushimacpa.com
5.外国小切手が送付される(要6ヶ月程度)
6.外国小切手を換金。なお日本で2023年1月現在換金できるのはSMBC信託銀行プレスティアのみで三菱、みずほ、三井住友銀行あたりもだめらしい

どちらのルートも日本で賞金についての確定申告をすること。

なお外国税額控除という仕組みがあって、これは日本側の確定申告で二重課税になってる部分の還付申請ができる仕組み。
アメリカで30%源泉徴収されているなら使えるかもしれないんだけど、還付限度額が外国所得/全世界所得みたいな式で計算されてあまり戻ってこなかったり、そもそも還付可能な外国の税金については使えないのでは? とか読めたりするので自分はあまり調べていない。

ちなみに、給与所得者で年末調整をしてそれ以外の所得が20万円以内の人は確定申告しなくてもよいと言われることがあります。
国税庁でもそんなふうに書かれていることがあります。
www.nta.go.jp

副収入などがある方の確定申告
次のような副収入などがある方の確定申告に関する情報を提供しています。

1 衣服・雑貨・家電などの資産の売却による所得
2 自家用車などの貸付けによる所得
3 ホームページの作成やベビーシッターなどの役務の提供による所得
4 暗号通貨の売却等による所得
5 競馬などの公営競技の払戻金による所得
上記の所得を含め年末調整を受けた給与所得以外の所得が20万円以下の方は、確定申告は不要です。

ですが年末調整後給与所得以外の所得20万円以下の確定申告が不要なのは所得税だけで、住民税は基本的に確定申告が必要です。
これは所得税国税庁、住民税は各地方自治体が管轄で別物、かつ住民税には所得税のような20万円以下免除ルールがない(もしかしたらある自治体もあるかも…?)からです。
例えば横浜市にはその他所得20万以下の所得税の確定申告が不要な人を意識したこんな記載があります。
www.city.yokohama.lg.jp
(強調は筆者)

申告をしなければならない⼈
 1月1日現在、横浜市内に住所のあった人(1月2日以降に転出された人も含みます。)で、前年中の所得が次に該当する人です。
 ただし、所得税の確定申告書を税務署へ提出された人は、同時に市民税・県民税の申告をしたものとみなされますので、改めて市民税・県民税の申告をする必要はありません。所得税と異なる課税方式を選択される人は、市民税・県民税の申告が必要な場合があります。詳細は税務署が配布する「所得税及び復興特別所得税の確定申告の手引き」や「市民税・県民税申告の手引」をご覧ください。)


1.公的年金等の収入金額が400万円以下であり、かつ、公的年金等に係る雑所得以外の所得金額が20万円以下の人

2.1か所から給与の支払を受けている人で、給与所得以外の所得(配当、不動産、雑所得など)の金額の合計額が20万円以下の人

3.2か所以上から給与の支払を受けている人で、年末調整されなかった給与の収入金額と給与所得以外の各種の所得金額との合計額が20万円以下の人

4.所得がなかった人(申告がない場合は、国民健康保険加入者の保険料の減額判定及び各種福祉関係の申請手続に影響がでる可能性があります。)

ちなみに私は過去20万円以下の所得があったので住民税用の申告用紙を持っていったら職員の人に20万円以下は確定申告いらないんですよ、と言われたことあり。
所得税の確定申告と同じ会場だったからかもしれないけどそれぐらい知られてない可能性あり。


というわけで面倒な税金の話でした。
情報がツギハギし過ぎなので、あやふやな知識でやるよりは国際税務ができる税理士あたりに相談・業務委託したほうが良さそうに思う。
というか自分が探したい。還付10万円くらいになるからパスポート取得費含めても5万円ぐらい費用かかっても十分に感じるし、それ以上でも検討の余地ある。

長くて面倒な話だけど、それだけ自分で調べるのが面倒だったので、これから賞金を受け取る機会があったり、確定申告をする人の参考になったら幸いだ。
次回は外国送金について調べたことをまとめてみようと思ってる。

*1:日本も非居住者は日本国内の所得のみ源泉徴収だったりする

アルケミー兄弟戦争期 アルケミー 4色蔓延する窃盗コンボ

なんとかズルして勝とうとしたデッキの末路。強くない。

《蔓延する窃盗/Widespread Thieving(SNC)》と《霊狩り、ケイヤ/Kaya, Geist Hunter(VOW)》が合計3枚以上戦場にあると、多色呪文を唱えるたび宝物が4つ以上生成される。
その状況下で3マナ以下の呪文を唱えるとマナが増えるため、2枚以上カードを手に入れられる呪文を唱え続けて勝つデッキ。

ちなみに窃盗とケイヤのコンボ自体は先駆者が何名かいるので動きなどはそちらをご参考に。
例:

コンボ成立後は危険な反復と《土建組一家の魔除け/Riveteers Charm(SNC)》を連発する。
フィニッシュは時計技師、ルスコ。
こいつが戦場に出るとスペルにドレインがつき、カード使い果たしても時計に無理やり宝物からマナ注いでデッキ修復、コンボを続けられる。

狙う展開は次の通り。

コンボ成立までは多色クリーチャーでマナ加速、サーチ、ドローを進める

クリーチャーの多くはマナ加速の役割を持つ。ルスコも時計で加速できる*1
場の状態が悪くないなら反復や魔除けも使って手札と場を充実させる。
蔓延する窃盗はカウンターされたり割られる可能性が少ないなら出しても良い。
なお秘匿はドローかサーチを追放するのがおすすめ。パーツは基本的には秘匿しないほうが良い。

手札にパーツ3枚揃えられそうなら、場に窃盗なしなら9マナからコンボスタート。ありなら5,6マナスタート

9マナスタートは窃盗×2+ケイヤ想定。ケイヤで宝物2個バック、マイナス起動で次から4つ宝物が出る。
反復やチーム結成につなげる。
宝物等の力を借りても9マナスタートは厳しいので、5,6マナ出せる状態で割り切って窃盗を出し、次のターンコンボ狙いのほうが現実的。
一応守秘義務や《窃取/Pilfer(DMU)》のバックアップも少数ながらある

宝物が足りる状態で追加パーツをキャスト。フィニッシュへ

窃盗の場合は次の多色呪文が唱えられるか注意しながら、ケイヤはすぐにキャスト。
4つ以上パーツが揃うと宝物の増加速度が加速する。この状態になったら手札が尽きないかだけ注意する。
ルスコも探してキャスト、秘匿もキャストしていく。このとき複数窃盗あるとどの誘発かかなりわかりにくいので注意。
多少非効率でも早めに全部秘匿キャストしてしまったほうが良いと思う。

手札が尽きそうな場合はトライオームのサイクリングや《税血の収穫者/Bloodtithe Harvester(VOW)》から出た血トークンも使う。
時計は0から12まで回そうとすると36マナかかることに注意。


なおこのコンボ、時間切れで相手にターン渡さないといけないケースもあったりする*2
アグロもキツイし、環境に普通にいる《絶望招来/Invoke Despair(NEO)》や《産業のタイタン/Titan of Industry(SNC)》が窃盗を割ってくるケースも多い。
なのでデッキは強くない。

ただ次以降のセットでのパーツ追加によってはワンチャン化ける可能性あるんじゃないかと思っている。

ケイヤ以外の重要パーツがなかなかやる

《蔓延する窃盗/Widespread Thieving(SNC)》はコンボ開始前もマナ加速といて機能する。
そしてコンボが始まれば秘匿でアドも取り戻せる。
なんなら無限コンボ、チェインコンボでなくとも、ミッドレンジでマナ加速やスペル連打の助けとしたり、後半のアド回復手段として使える可能性あるんじゃなかろうか?
コンボが決まらない相手へのサイドボードプランとして、このデッキでもケイヤやチーム結成は全抜き推奨だが窃盗は数枚残して良いと思ってる。

チーム結成はかなり頼れるサーチ。危険な反復、《土建組一家の魔除け/Riveteers Charm(SNC)》は癖はあるもののマナ効率の高いアド供給源になる。
魔除けは緊急時には除去や墓地対策になる汎用性もある。

この辺のパワーが高いので、次以降のセットで次のようなカードが出たら試してみたい

・《霊狩り、ケイヤ/Kaya, Geist Hunter(VOW)》を置き換えるパーツ。トークン2倍、宝物から出るマナ2倍、キャスト誘発2倍など。マナ総量がめちゃくちゃ少なくキャストできる、あるいは妨害やアドなど他の機能があるなどして欲しい
・追加の多色の妨害。2マナハンデス、除去など
・多色のクリーチャー以外の形のマナ加速
・できればもっと簡単に勝てて他の役割も兼ねるフィニッシャー。ファクトETBかPIGかサクリファイス誘発あたりが候補

などとコンボデッカーとしては妄想するのでした。おわり

*1:ちなみにフィニッシャー以外の役割持たなくて良いなら《ジェトミアの情婦、ジニー・フェイ/Jinnie Fay, Jetmir's Second(SNC)》でトークンを猫に変えて突撃のほうが早い

*2:窃取はそのケースに備えて入れている側面もある。

アルケミー兄弟戦争期 ヒストリック職工 イゼット果敢

今週のミッドウィーク・マジックがヒストリックの職工。
このお題はちょこちょこ出るので、前回作ったデッキを保存して最新セット加えてアップデートしていた。

そんで前回は赤単だったんだけど、明らかにデッキパワーが低かった。
何か良いデッキないかなと思ってたところ、ちょくちょく見てるロダーシャの考察というサイトで参加したという記事が。

rodasha.hatenablog.com

使っていたのがイゼットスペル。
パワーダウンしたとはいえ《ドラゴンの怒りの媒介者/Dragon's Rage Channeler(MH2)》はまだまだ強いはず。
《表現の反復/Expressive Iteration(STX)》も良いなと思ったところでひらめく。
兄弟戦争の《第三の道の偶像破壊者/Third Path Iconoclast(BRO)》入れてみたいと。

そうするとインスタントやソーサリーでなく、果敢で誘発するクリーチャーに統一したい、
その形なら《ミシュラのガラクタ/Mishra's Bauble(BOR)》のゼロマナ誘発強くね?
と組んでいったらこの形に。

デッキ
4 貴顕廊一家の劇場 (SNC) 251
4 A-ドラゴンの怒りの媒介者 (MH2) 121
8 島 (BRO) 271
2 第三の道の創設 (DMU) 50
6 山 (BRO) 275
4 スプライトのドラゴン (IKO) 211
4 表現の反復 (STX) 186
3 棘平原の危険 (ZNR) 166
1 呪文貫き (XLN) 81
4 A-邪悪な熱気 (MH2) 145
4 ミシュラのガラクタ (BRR) 34
4 僧院の速槍 (BRO) 144
4 第三の道の偶像破壊者 (BRO) 223
4 考慮 (MID) 44
3 心を一つに (IKO) 60
1 無謀なる衝動 (VOW) 174

盤面がガンガン強くなりながら質の高い手札が潤沢に供給されてかなり楽しいデッキになった。

ドローなにを取るか、カウンターや火力の選択はまだまだ甘そうで伸びしろもまだありそう。
次回からはこれをアップデートしていこうかなと思う。

団結のドミナリア アルケミー環境考 結論.愛着ある白緑エンチャで出たけどやっぱ最強はエスパーでは?→ラクドスサクリファイスが優勝

思考まとめるために記事書こうと前の記事に序論とかつけたけど、結局これしか記事書かなかったよ!
alphabate.hateblo.jp

今回は本戦に至るまでの思考と試行についてまとめてみる。

団結のドミナリアでローテーションを迎えたアルケミー。
そこでは前環境終盤からほとんどパワーダウンしないエスパー、というか運命の占者がカードパワー頭一つ抜けてるだろうと思っていた。
自分はデッキのチューン力とかプレイングとかに自信がないし、そもそもコントロール寄りのTier1デッキを回していても楽しくないことが多いので自分がエスパーを使うという選択肢はかなり選びたくなかった。
なのでエスパー、というか運命の占者を狩るデッキができないかという考え方になる。

運命の占者は着地したタイミングで除去できないとその時点で運命の占者の謀議に抽出がついてきて1アドを取られてしまう。
そして一刻も早く除去しないとディスカードについてくる抽出で加速度的にアドバンテージを取られてしまう。
運命の占者でアドを取られないためには、先行なら3マナ、後攻なら2マナで運命の占者の着地をインスタントスピードで狩るか打ち消さないといけない。
更に相手が運命の占者の着地狩りを警戒して別の3マナのアクションを取ったときに別のインスタントスピードのアクションも考えて…と構築していくとデッキの形が相当絞られてしまう。というかコントロールデッキでないと運命の占者の着地狩り構成は成立しないと思われる。
その上この運命の占者、除去や打消をしてもヴィコニアやラエゼルなどで墓地から戻ってくる。

この他、エスパーカラーの特徴として、どのパーマネントにも触れ、打ち消しも入れられる。
そうなると特定のカードやコンボでのハメ勝ちも狙いづらい。
こちらがクリーチャーを並べれば全体除去もあるし、盤面を放置しようにもラエゼルやカリムといったクリーチャーのクロックがそこそこあり、あまり悠長に放置はできない。
最強かこいつ?

そうなってくるとコントロール以外でエスパーを狩る方針は大きく3つ。
一つは速攻。エスパーは土地のタップイン処理が結構あり、ライフゲインも多くないため、序盤からライフが落ち込みやすい。
またローテーション後は両面ランドがダメランに置き換わったため、ライフロスが増えている。
前環境では赤単がそこをついて1マナから展開、アド差がつかない早いターンでエスパーを狩っていたという印象。
この戦略はローテーション後も有効に思えた。
ただし単純な低マナクリーチャーのクロックは意識していればサイドボードで簡単に防げるようにも思えた。

もう一つはライフルーズ。速攻と似ているが相違点として盤面が固まってからも(できれば単一のパーマネント、スペルに依存せず)継続的に戦闘を介さず直接ライフを削り続けるという戦略。
《鬼流の金床/Oni-Cult Anvil(NEO)》や血塗られた刷毛の《血の芸術家/Blood Artist(JMP)》などといったライフルーズで攻める、ラクドスサクリファイスがその筆頭じゃないかと想像。

最後の一つが運命の占者やラエゼルといったカードを無視する、無視できる、もっと大きなスケールだったり早いコンボを開発するという方針。
前環境、アルケミー構築の予選ウィークエンドを突破したのがこの方針をとってほぼ無限だったり即死するコンボを決めたジャンドお祭り騒ぎだと思っている。

そんで自分が狙ったのはコンボの開発だったのだけど…当然ながらそんなコンボデッキは開発できませんでした!
序論で注目していたシャドウハートを中心としたライフルーズシナジーの他、伝説・アーティファクトシナジーによる大量展開とドローを狙って《老いざる革新者、ジョイラ/Jhoira, Ageless Innovator(DMU)》、《伝説の秘宝/Relic of Legends(DMU)》、《現実チップ/The Reality Chip(NEO)》、《光素の泉/Halo Fountain(SNC)》、《日没を遅らせる者、テフェリー/Teferi, Who Slows the Sunset(MID)》あたりがうまく噛み合わないかと試行錯誤したものの、形にはならず。

その他《ラノワールの壌土語り/Llanowar Loamspeaker(DMU)》と《自然の抱擁/Nature's Embrace(VOW)》で序盤はマナ加速、後半は5/5で殴りかかるギミックだったり、

ラッガドラッガで《爪のライヴァズ/Rivaz of the Claw(DMU)》や《古代学者、メリア/Meria, Scholar of Antiquity(DMU)》のような限定的なマナ能力持ちを強化しつつ、7マナ以上のスペルを唱えて相手を強襲するデッキだったりを考えたものの、

あまり強い動きにならないか、コンボを決めるよりもエスパーが体勢を整える方が早い、安定性があるといった理由で断念。

結局時間がなくなってジャパンオープンで使ってしっくりきて愛着のあったセレズニアエンチャントを改修して出場するという、なんとも惰性的な選択肢を取ってしまった。

エスパーには《静寂の呪い/Curse of Silence(MID)》で運命の占者を指定、相手がアドを取るスピードを遅らせてアドバンテージで勝つという頭の悪いプランは用意したものの、どう考えても付け焼き刃。
本戦の構築の結果は3-3となんとか勝率50%だったけど、エスパーやその対抗馬想定の一つ、ラクドスサクリファイスにも負け。

結果論かもしれないけど、趣味・愛着のデッキで出るからにはもっとピーキーなデッキにしておいたほうが良かったかもしれない。
エスパーは多数派だが全体の3~4割ぐらいじゃないかと考えていたので、それなら有利まではならなそうなエスパーへの対応を諦めて、もっと対策しやすそうなラクドスあたりに勝てるプランを細部まで詰めて、上位争いは無理でも想定した環境デッキの半分以上と戦えて勝ち越しを狙う構築のほうが良かったかもしれないなぁなどと今となっては思う。

大会結果はラクドスサクリファイスの優勝。参加者ではエスパーが最多、上位入賞者にもエスパーは多かったが、ラクドスサクリファイスの上位進出比率が高めとぱっと見はラクドスサクリファイスが勝ち組だったように思う。
エスパーとラクドスの力関係について確認もしてなかったし、上位を狙うならもう少し既存のデッキを回して理解を深めることも考えてもいいかもしれない。
でも個人的には楽しくないことが多いのよな―。
今後も自分だけのデッキを世に知らしめたいってモチベーションでMTGを続けていきそうな気がする。

マジック:ザ・ギャザリング ジャパンオープン2022 23位セレズニア調和の儀式

できればベスト8ぐらいまで残ってこのデッキを世に広めたかった…。
マジック:ザ・ギャザリング ジャパンオープン2022 | Melee
mtgmelee.com


英雄譚の変身や《婚礼の発表/Wedding Announcement(VOW)》のトークン生成ターンに《調和の儀式/Rite of Harmony(MID)》を唱え、爆発的なドローをするデッキ。
トークンがわらわら湧いたり、《無常の神/Kami of Transience(NEO)》や《ドーンハルトの殉教者、カティルダ/Katilda, Dawnhart Martyr(VOW)》といった墓地から戻ってくるクリーチャーが結構いたりと単体除去でアドバンテージを失いにくい。
またエンチャント経由でパーマネントを数ターンかけて出すことが多く、全体除去を食らってもすぐにリカバリーすることも結構ある。
やや速攻に弱いがそこそこの速度ならカティルダの絆魂や地味に色々なカードについているライフゲインで生き残ることも多い。
その上団結のドミナリア環境の主流全体除去《食肉鉤虐殺事件/The Meathook Massacre(MID)》では大きく育った《無常の神/Kami of Transience(NEO)》を除去できなかったりする。
他にも《絶望招来/Invoke Despair(NEO)》打たれても被害が限定的なことが多かったり、総じて今の黒ミッドレンジ環境に強く仕上がった気がする。

このデッキの耐久力を示すような一場面。
youtu.be

このデッキの除去は《忘却の輪/Oblivion Ring(DDG)》効果が多いため、《産業のタイタン/Titan of Industry(SNC)》を追放するとかなりリスク。
1つ割られると連鎖的にすべて割られた上に相手の盤面が異常に強くなってしまう。

そこで何かないかと探したときに出てきたのが《君主今田の凋落/The Fall of Lord Konda(NEO)》。
1章で追放、3章でクリーチャーが出てくるのでジェネリック《エルズペス、死に打ち勝つ/Elspeth Conquers Death(THB)》。
なおジャパンオープンでは手札で腐りまくってよくサイドボード落ちしてました。

その他ジャパンオープンでは《セラの模範/Serra Paragon(DMU)》が活躍しなかったり、打ち消しで調和の儀式を消されるときつかったり、《キキジキの鏡像/Reflection of Kiki-Jiki(NEO)》への効果的な回答がなかったりとまだまだ調整余地があったかもなーという印象。
ただこのデッキを知らない相手がサイドボードをミスるといった上ブレがあって、かつデッキ制限が色々キツイので今後より勝てるようになるかは微妙なところかと思う。

とりあえずスタンはここで一段落。今週はアルケミーを頑張りたい。でも全然いいデッキ、というか使いたいカードやコンボが見つからない…。
最悪既存のデッキをチューンする方向も考えないといけないけど、アルケミーのデッキ情報全然持ってないのもキツイ。
一体どうすりゃいいんだ…。

団結のドミナリア スタン/アルケミー環境考 序論.マナベース・土地について

前の記事で書いた通り9/24,25のアリーナチャンピオンシップに出場するので、いつもよりデッキ構築に力入れてブログにも思考を残そうという試み。
まずは新環境を考えるにあたって、文字通りの基盤となるマナベースと土地についてまとめてみる。
https://blog.hatena.ne.jp/alphabate/alphabate.hateblo.jp/edit?entry=4207112889902602073alphabate.hateblo.jp

単色の価値は限定的

ミシュラランドと(フォーゴトン・レルム産。アルケミーは不詳の安息地も)両面スペルランドが落ちて単色は付加価値がかなり減少。
魂力土地はもともと複数枚入れにくい伝説の土地なので、土地のみを考えたときの単色は2色以上に対して魅力が少ない。

また2マナダブルシンボルなど、マナ拘束がきついスペルもかなり少ない。招来ぐらいか?
1マナスペルを序盤から連打するデッキなどがあると単色の強みになるだろうけどかなり限定的になると思う。
特にダメランのある色だったり宝物などマナサポート要素があるデッキはタッチを検討してもいいかもしれない。

2色は一応アグロが組める。ミッド以上なら3色でもいいか?

2色土地で使い勝手よさそうなものはダメラン(6種)とスロー(10種)が筆頭。

ミッドレンジ以降の2色デッキはニューカペナのトライも使えるため3色ではだめな理由を常に考えたい。
ダメランを使えない2色の組み合わせはさらに3色でよくね? となってくる。
またアルケミーは交差路も使用可能。
となると有効色だけでなく敵対色でもタッチ3色なら普通に許容範囲、ド3色でも成立するデッキは多いように思える。
あとミッドレンジなら未開地等も選択肢に入るかもしれない。

序盤から2色マナを使い切っていくアグロを組む場合はダメランのある色の組み合わせでも色マナが足りないかもしれない。
その場合はスランの門を加えてライフ削りまくりデッキも考えられる。
2色アグロは色事故とライフロスのリスクをどうバランスさせるか頭を悩ませる事になりそう。

足りないダメランは白赤、白緑、黒青、黒緑。これらのアグロはきつそう。
具体的にはボロス改善、セレズニアエンチャントあたりはかなりパワーダウンしそう。
黒絡みはコントロール、ミッドレンジ寄りなのでこの組み合わせを諦めるまではいかないと思う。

2~3色ミッドレンジが基本?

単色に強みが薄く、2色アグロにはリスクあり。
ミッドレンジについてはトライオームのある友好色なら(アルケミーや色拘束次第で対抗色も)3色まで基本可能とミッドレンジ環境になりそう。
ただしミッドレンジのがっぷり四つが多発すると、デッキはどんどんコントロールチックに重くなりがち。
そういうデッキばかりになった場合はカウンターとして1~2色アグロが刺さる可能性はありそう。

なおアリーナチャンピオンシップまでアルケミーは出場者32人しかプレイしない説がある。
その場合メタがどこまで回るか不明。
とりあえずは純粋に強いデッキを考えるしかなく、まずは2~3色ミッドレンジで考えるのが王道かなと思う。

またこの前提なら多少遅めでも一撃必殺なコンボデッキは相対的に探す価値が大きいかもしれない。
コンボについても積極的に探していきたい。

(番外)5C版図

基本土地タイプを揃えることが重要な5C版図について。
この環境はトライオームがあるので序盤から基本土地タイプ数を簡単に稼げる。

最速で5種揃えようとし、かつ序盤のアンタップ土地を出したい場合はスランの門がサポートしてくれる。
ただしスランの門で最速5種揃えようとすると4ターン目以降アンタップインが少なくなる。
そのため重い多色のパワーカードを入れても叩きつけるターンがズレがちなデッキになりそう。
この構築だと赤緑の低マナドメインビートは夢があるけど、強いデッキに仕上げるのは難しいんじゃないかと思っている。

版図は大体3種で平均パワーの印象。なのでトライオームを種類散らして入れて3種類を期待、時々上ブレを狙うという構築はあり得るかもしれない。

(番外2)ダメランコンボ(アルケミー)

はたしてライフルーズがどれだけ影響あるか気になるダメランだけど、実はこれがメリットになるかもしれないカードがある。
それがバルダーズゲートの黒2マナクリーチャー、シャドウハート。

こいつは専門化してからが本番なんだけど、特に青、欺きのクレリックが強いと思ってる

自分のターンにダメランで色マナ出すたびに1ドロー。
気になるライフはシェオルドレッドと並べる、引いたカードを黒行進で変換するなどでのゲインが考えられる。
ライフ13点以下でないと専門化できない条件もダメランで調整できるものいい。

コンボ成立するとド派手な動きになるので、大会でやったらめちゃくちゃ気持ちいいだろうなぁ。
青黒のダメランないのはちょっと気になるけど可能性は追求していきたい。