ひまつぶしにMTGでも…

主にMTGアリーナ(https://mtg-jp.com/mtgarena/)について話します

賞金総額20万ドルの世界トッププレイヤーたち32人の大会に混ぜてもらえる件 ――あるいは一発抜けのオーコが実在した件――

この前とある競技のとある大会の予選に参加してた。
競技内容は世界初のトレーディングカードゲームマジック・ザ・ギャザリング(のデジタル版。MTGアリーナ)。
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大会の名前はアリーナ・チャンピオンシップ。MTGアリーナで開催される公式大会としては最高峰で、年に3回、それぞれ賞金総額20万ドルをかけて32名のプレイヤーが競う大会になる。
そんでどうやら自分は、この全世界のプレイヤーが参加する予選を突破できたらしい。

magic.gg

公式から招待メールもきたし、きっと、多分、絶対予選を突破できている…と思う。

正直ビビってる。自分の実力はどんな評価の仕方をしてもそんな上等なものではない。
なんたってさっき確認してきたここ数ヶ月の勝率がこれだ。

構築フォーマット ランク戦勝率:52%

リミテッドフォーマット ランク戦勝率:55%

mtga.untapped.gg

トッププレイヤーたちの配信やつぶやきを見てる感じ、その人たちは最高ランクのミシック帯で勝率60~80%ぐらい出してるように思える。
ランク戦だと本来相性が悪いはずのデッキにも勝ててしまって大会の調整にならない、みたいな話も時々聞いたりする。

一方自分は構築フォーマットはここ数ヶ月最高ランクのミシックまで到達してないし、
リミテッドもミシックに到達した月は大体そこでランク戦をやめている。
つまりトップレベルの戦いに放り込まれたら、更に勝率が下がるとみて間違いない。
うわっ……私の勝率低すぎ……?

じゃあなんでこんな実力なのに予選を抜けられたかというと――まぁ想像つくかもしれないけど――予選のときバカヅキだったのだ。

ざっくり言うと自分はこの大会の4回ある予選*1の内1回で運良く13勝3敗の成績の成績を残し、その1回だけの成績で突破した。
このときの予選フォーマットはリミテッド。その場でカードパックを開けて即席デッキを作って戦う形式。その開けたパックがクソ強くて勝てたのだ。

いやまぁ……なんというか……そんなに強くないプレイヤーが運でトッププレイヤーを押しのけてしまう展開、ある意味カードゲームらしいなと思う。

いやいや、そんな一時運が良かった(だけの)プレイヤーをこんな少数開催の大会に招待していいのか?もっと長期間の勝率やら、大会成績やらを重視したほうが良いのでは? って思う人もいるかもしれない。
けどどうやらこのゲームを制作・運営しているWizards of the Coast社は、アリーナ・チャンピオンシップにこんな実力・スタンスで招待されるプレイヤーがいるだろうことも想定してたっぽいのだ。

自分が参加することになるアリーナ・チャンピオンシップは実は今回が第1回目で、今年5月に予選やらランク戦やらいろいろシステム変更があって、この新しい名前・招待方法の大会になっている。
そのシステム変更の説明記事には予選、ランク戦、大会にどんなプレイヤーが参加するかの例も書いてあったりする。
例えばトッププレイヤーであればこんな感じ。

プレイヤー例:上位ランカー、タミヨウ
 タミヨウは、筋金入りのMTGアリーナプレイヤーです。彼女は常に構築ランクの上位に入り、すべての予選ウィークエンドに参加しています。(いつもではありませんが)2日目進出もたびたび果たしており、6勝まで到達した月もありました。彼女はシーズンを通して2日目イベントで好成績を収め続け、次のアリーナ・チャンピオンシップへの参加権利を掴んだのです。

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そしてプレイヤー例にはこんなのもある。

プレイヤー例:一発抜けのオーコ
 オーコは友人と集まっての統率者戦を好み、MTGアリーナはそれほどプレイしていません。ですが彼はドラフトも好きで、最新セットの知識も豊富です。そんな彼がある金曜日にログインすると、リミテッドで開催されていた予選プレイインで最大の勝利数を達成できました。その後も予選ウィークエンドの2日間を勝ち抜いた彼は、その週末だけで次回のアリーナ・チャンピオンシップの参加権利を手にしたのです。

この一発抜けのオーコ、統率者戦をプレイせずMTGアリーナを結構プレイするという違いはあるものの、自分のプレイスタイルや出場経緯にかなり近いなぁと思ってる。

この一発抜けのオーコの例は、競技的にMTGを楽しんでいる人はもちろん、カジュアルな楽しみ方をしてる人でもアリーナ・チャンピオンシップに出場できる可能性はあるんだぜ?
Wizards of the Coast社が示していたのかなぁなどと今の自分は思ってたりする。

Wizards社はちょっと前までMTGアリーナをEsportsとしてトッププロにフィーチャーして盛り上げようという方針を取っていたっぽい。
ただそれが(コロナ等の不確定要素もあったのか)大成功とは言えなかったようで、最近ちょっと力の配分を変えてカジュアル側も推すように変わったらしい。
「トッププロのプレイを見せて盛り上げる」から、「自分でプレイして盛り上がってもらう」に重点を動かしているとも言えるかもしれない。

自分はそのカジュアル側から大会に参加するプレイヤーかもなぁ……
なんてことをこの前アリーナチャンピオンシップへの招待メールをもらって、浮かれて、ビビって、考えましたとさ。

このアリーナチャンピオンシップは9/24,25開催。そして9/2に新弾パック団結のドミナリアが実装予定だ。
つまり現時点ではどんなデッキが大会で活躍するか、全然見当もつかない状態だ。

自分がトッププレイヤーに混じって大会を楽しむために――トッププレイヤーにプレイングでかなわない自分が少しでも勝つために――自分だけのオリジナルデッキを(できれば誰も考えてないすごいコンボデッキを)この期間に考えていきたいと思う。

めちゃくちゃ楽しみだ。

そしてオリジナルデッキなんて(強いデッキはすぐ情報が出回る時代に、トッププレイヤーでもない自分には当然)全然できなくてめちゃくちゃ苦しみそうで、そんな状態でひねり出したデッキがはたしてどんなものになってしまうのか……。

今からすでにドキドキしてしまう。

数年前にMTGアリーナでMTGに約20年ぶりに復帰して以来、これからの約1ヶ月が一番楽しくてエキサイティングな時期の一つになるかもしれない。

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*1:予選に出場するには予選の予選を勝ち抜いたり、月間ランク戦でいい順位に入ったりする必要がある